毎年1月26日は「文化財防火デー」です。
昭和24年1月26日、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し、壁画が焼損したことに基づき、制定されました。
名取市では文化財防火デーにあわせて、国指定重要文化財の旧中沢家住宅で火災が発生したとの想定で消防訓練が行われています。
今年も見学したいと思い、担当の教育委員会文化・スポーツ課に日時を問い合わせたところ、放水銃の実地訓練に参加してはどうかとご提案いただきました。
願ってもないことで、ただちにお受けする返事をしました。
午前9時40分、消防訓練の参加者は現地に集合し、訓練の流れと放水銃の操作方法について説明を受けました。
午前10時に施設内で発煙筒に点火され煙が見えると、警備会社の職員が消防へ緊急通報を行いました。
放水銃は施設の北と南に設置されており、分担されたとおりに配置されました。
箱型のケースを開き、銃を放水する方向へ向け、ポンプが作動したのを確認して放水レバーを開くと、想像以上に勢いよく水が噴出しました。
放水を続けながら、向きを変えてみたり、ノズルを回して水の出方を調節したりしました。
鎮火した想定で、放水レバーを閉じ、簡単に水を抜いてケースをもとに戻しました。
最後に、名取市消防本部消防署長から講評と、文化・スポーツ課の課長補佐からあいさつが述べられ、消防訓練は終了しました。
貴重な経験をさせていただいたことに心から感謝申し上げます。