吉田良活動日誌

R7.1.16~17 仙台市・名取市広域行政協議会 調査研修視察

仙台市・名取市広域行政協議会は、仙台市と名取市の広域行政に関し、相互の計画に基づく連絡調整を図り、より効果的な行政を推進することを目的に設置されています。

今年は2年に1度の調査研修視察の年に当たっており、常任委員5名(仙台市・名取市各3名、1名欠席)と職員2名とで、広島県広島市を視察しました。

初日は広島空港に9:20に到着後、市街地に移動し、京橋川地区へ向かい、広島市役所で行われる座学に備えて現地視察を行いました。

昼食後、元安川地区へ向かい、原爆ドームや広島平和記念資料館とその周辺を視察しました。

14:00に広島市役所を訪問し「水の都ひろしま」づくりの推進に関する取り組みについて、説明を受けました。

広島市には川が多く、水辺の歩行空間が豊かであること、干満による潮位の変化が極めて大きいこと、水辺に接する敷地も多いことなどの特徴をいかし、水辺における都市の楽しみ創出、都市観光の主要な舞台づくり、個性と魅力ある風景づくりを目的とする「水の都ひろしま」構想を進めています。

そのような構想を推進するために策定された「水の都ひろしま」推進計画に基づき、水辺づくりの推進、ネットワークの形成、水辺利用の推進の3つの分野において、市民・行政・民間事業者の協働で、水辺の利活用の取組が実施されています。

その中の一つが「水辺のオープンカフェ」で、河川敷地占用許可準則の改正を契機に、民間事業者が都市公園区域に飲食店等を出店することを推進しています。

京橋川地区には、地先利用型オープンカフェが3店舗(洋菓子店、カフェ×2)、独立店舗型オープンカフェが4店舗(オイスターダイニング、タイ料理店、カフェ&バー、そば)出店しています。

また、元安川地区には1店舗のオープンカフェが出店しています。

利用者数は令和元年に21万6千人を超えましたが、翌年にはコロナ禍で激減し、令和5年は17万7千人にまで回復しています。

仙台市と名取市を流れる名取川の周辺でも、かわまちてらすなど水辺のにぎわいづくりが行われており、今後拡大していく場合の手法の一つとして、広島市の実際の取組はとても参考になりました。

2日目は9:30にひろしまスタジアムパークを訪問し、整備事業について説明を受けました。

ひろしまスタジアムパークは令和6年8月1日にグランドオープンしたスポーツ施設で、エディオンピースウィング広島、水辺ひろば、芝生ひろばで構成されます。

整備事業について座学での説明の後、エディオンピースウィング広島の施設内を見学させていただきました。

センサリールームが設置されたのは、日本で初めてであるとのことです。

広島市内ではほかにも、バスケットボールのアリーナの整備計画や、路面電車の一部立体化などが進められています。

ひるがえって仙台都市圏としては、楽天球場を全天候型で整備することが、スポーツ振興のためには必要です。

私が以前から提唱している仙台市と名取市の合併、地下鉄南進、全天候型球場整備を一体として進める構想は、広島のいまの状況を見ると、決して絵空事ではない気がしてきます。

昼食をとり、12:50からひろしまリバークルーズを体験しました。

T字型という特徴ある形の相生橋をくぐりました。

原爆投下地点のターゲットとされた橋です。

原爆ドームやピースウィングも川の上から眺めることができる、約40分のコースです。

名取市貞山運河舟運事業は、まだまだ魅力を高める工夫が必要だと感じました。

これをもって視察の行程は全て終わり、広島空港から仙台空港へ帰りました。

正式な報告書は作成後に公表される予定です。

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