吉田良が所属する総務消防常任委員会は、今年度、近畿地方3市を視察しました。
初日、仙台空港から飛行機で伊丹空港へ飛び、リムジンバスで京都駅まで移動、宿泊施設に大きい荷物を預け、近隣の商業施設で昼食をとりました。
実は前日から右ひざの具合が悪く、階段の昇降に支障を来す状態でした。
30年前に右ひざの半月板を全摘する手術を受けたことがありますが、また同じような症状が出てしまったのです。
商業施設内にあったドン・キホーテで杖を購入し、初日の視察先である滋賀県近江八幡市へ鉄道で向かいました。
調査事項は、デジタル地域コミュニティ通貨「まちのコイン」についてです。

近江八幡市では、オープンガバナンスの推進や、デジタル活用による垣根を越えたまちづくりのコミュニケーション活性化などを目的に「まちのコイン」が導入されました。
「まちのコイン」は換金性はなく、地域の仲間とつながるコミュニティ通貨です。
お店やまちの施設、イベントなどで特別な体験をしたとき、コインを「もらう」「あげる」ことができます。
展開地域を検討した際、関わりやすさと常設が比較的易しいお店や商店街に協力してもらうことから、始められることとなりました。
当初の展開地域は、JR近江八幡駅から離れた旧市街地と呼ばれるエリアに当たる「あきんど道商店街」に決まり、まちのコインを活用した地域経済循環の促進が期待されました。
商店街での導入事例として、「カウンターに座ってみませんか?」(100コインもらう)、「メニューの名付け親になってみる」(500コインあげる)などの取組が紹介されました。
まちのコインの普及状況は、令和7年7月4日時点で、市内185か所で導入され、県内での利用者は26,000人を超えているということです。
導入したことにより、旧市街地への市民の日常的な来訪、地域に対する将来世代の愛着の高まり、地域経済の活性化、官民一体となった体制づくりなどの効果があったということです。
名取市では、現金をチャージして市内登録店舗で支払いにあてられる「なとりコイン」を既に導入しており、地域通貨であっても全く内容が異なるものだということが分かりました。
なとりコインのさらなる普及のために、まちのコインの運用における特色も参考になると感じました。
なお、近江八幡市の庁舎は建替えが進んでおり、安土城をモデルとしながらもガラス張り基調の斬新な建物の一部が、工事現場から覗いていました。
鉄道で京都駅の宿泊施設へ戻り、1日目は終わりました。
2日目も鉄道を乗り継ぎ、滋賀県甲賀市へ向かいました。
駅から市庁舎までは、甲賀市役所の公用車で送迎していただきました。

調査事項は、甲賀市消防団組織再編計画についてです。

昨今の少子高齢化や被雇用団員の増加など社会情勢の変化により、団員確保が難しくなってきているなどの理由から、令和3年3月に甲賀市消防団組織再編計画が策定されました。
計画の期間は、令和3年後から38年度までと、非常に長期にわたるものです。
消防団の組織と配置、団員数、消防団員の出動状況、課題などに鑑み、再編の方針と基準、車両再編の在り方が示されました。
組織見直しにより、必要な消防力を維持しつつ、これまでに部と班が再編され、車両は12台の減少となりました。
方面隊内、あるいは方面隊間の応援体制の構築が急務、女性隊や支援団員の役割の明確化 、車両、車庫の更新との連動が課題であるということです。
甲賀市の視察報告書は吉田良が担当することになりましたので、より詳しい内容は、名取市議会ホームページに掲載される視察報告書をご覧いただきたいと思います。
視察終了後、甲賀市議会の議場を見学させていただきました。
庁舎は建て替えられたばかりで、新しい議場には信楽焼の部材が多く使用されていました。
また、市民憲章が掲げられている議場は、初めて見ました。
5町の合併後に制定された市民憲章は、議会開会時に唱和されているそうです。

公用車で駅まで送っていただき、電車を乗り継いで、京都市内の宿泊施設に戻りました。
大きい荷物を置いたまま移動できるため、同一施設への連泊は非常に助かります。
3日目は京都駅から近い、京都府向日市を訪れました。
調査事項は、向日市女性活躍センターについてです。

向日市女性活躍センター「あすもあ」は、男女が共に支え合い、お互いの存在を高め、多様な生き方を認め合って、誰もがいきいきと暮らすことができる向日市の実現に向けた、市民の取組を支援するための拠点とされる施設です。
開館時間の午前9時から午後9時まで(厨房での火気使用は午後5時まで)、休刊日は木曜日、祝日の翌日、及び年末年始(12月28日から1月4日まで)となっています。
分庁舎での座学の後、現地視察させていただきました。

施設は3階建てです。

事務所には常時2名の職員が配置されています。
外部へ委託せず、市の直営で運営されています。

1階には厨房があります。

2階の大会議室は定員30名となっています。

2階には子連れやプライベートの相談にも対応できる相談室も設けられています。

3階にはコワーキングルームもあります。
この施設で知識や経験を積み、実際に起業した女性もおられということですが、事業の拠点を京都市など市外へ移してしまうケースもあるというのが課題だそうです。
視察を終えて宿泊施設へ戻り、荷物を受け取り、リムジンバスで伊丹空港へ向かいました。
16時35分に仙台空港に到着し、解散となりました。